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47都道府県に「同じ弁当」が並ぶコンビニに未来はない…県No.1「沖縄ファミマ」社長が明かす「セブンにはできないこと」〜〜〜 「本当のローカライズ」は商品開発より人材育成にある
公開日
2025年8月17日
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47都道府県に「同じ弁当」が並ぶコンビニに未来はない…県No.1「沖縄ファミマ」社長が明かす「セブンにはできないこと」
「本当のローカライズ」は商品開発より人材育成にある

ローソンとの競争激化をきっかけに、沖縄ファミリーマートはそれまでの均質的な商品展開を改め、地域色を打ち出す方向に大きく転換していくことになる。その方向性を強力に牽引したのは、アメリカ帰りの糸数剛一さんが持ち込んだ判断のスピード感、そして特定分野に強い「凄腕の仕事人」を発掘し、やる気に“点火”し続ける要求の高さと緻密さだった。
アメリカのコンビニをヒントに「セルフ式コーヒー」を全店導入した2012年度、沖縄ファミマの売上高は約432億円(212店)だったのに対し、24年度は約825億円(337店)となり、12年間でほぼ倍増している。
「沖縄人が好むものは、観光客が好むので、ダブルで売り上げが伸びていったわけです。あくまで地元向けが先にあり、そこに観光客がついてきたという流れ。沖縄の人が好む味、入りやすい店をどう作るかは、実はファミリーマートが買収したホットスパー(後のココストア)時代にさかのぼる」と打ち明ける。
ホットスパーは1980年代以降、地域に根差したコンビニとして各地に広がった。特に沖縄県では「ホッパー」の愛称で親しまれ、2007年にココストア、15年にファミリーマートに吸収されるまでその原型を残していた。
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